どこまででも行けるから

ちょっとまだ何書くか決めてませんが、真面目なことも、つまらんことも書いていこうと思います。

「俺の家の話」に圧倒されている

1年が始まって84日目!!!

 

 

 

どうも、よいちょ仁瑚です。

 

クドカンさんって本当に凄いんですね…、私、今まで「クドカン」が何者か全く知らなくて、母とかが「これクドカンのなんだ〜」とか言うのは聞いたことあったんですけどこちら側的には「クドカンってそんな超人なの?」という感じでした。というかなぜそんなにクドカンが祭り上げられているのか分かっていなかった(超失礼)。

 

で、今日「俺の家の話」の最終回だった訳ですが。ネタバレしますんで!!!ご注意を!!!

 

 

今何か魂抜かれている気分です、拍子抜けっていうか感情がブレッブレで圧倒されちゃって!本当に!!!

 

 

なんか最初っから超フルスロットルのネタ祭りだったし、観山寿一(TOKIO長瀬智也)がプロレスラーなのに他にも能の要素も足されちゃうし、本当にネタ系かと思ってた節はあったんですけど(しかもそのネタのセンスが最高に面白かった、笑いのセンスもめっちゃあるじゃんか)、観山寿三郎(西田敏行)の認知症辺りからこりゃ割と重い話だなと感じ始めました。

 

なんだけど最終回の1個前で寿三郎元気になって日常戻って来たし、もうなんか平和じゃん最終回は振り返り的な感じか…とか思ってて。個人的にはしんみりする話とかあんまり好きじゃないんで嬉しかったんですよ。

 

と思ったら大どんでん返し祭り。ねえなんで急に寿一亡くなっちゃうの!?って思ってたら解説付きでしたありがたい。前半のシーンが寿一無しで成り立つものだとは思ってなかった。そういや確かに年末あんたプロレスしてたねえ…伏線本当にさりげなく張られてましたわ…もう涙止まんなくって(めっちゃ涙脆い)。

 

 

そこからの伏線回収が神レベル。

能も隅田川の演目もプロレスも認知症人間国宝も褒められなかった過去も老人ホームのリモートご飯も、今まで多すぎじゃ?って思ってた要素って実はこの為にあって、このカオスさはこの天才的な伏線回収によって意味を成す訳です。

鳥肌立ってしょうがなかったし、こんなに上手く全てがぴっちりパズルみたいに当てはまることってあるんだ…と思いました。っていうか元々ある能の演目にストーリーを合わせるって凄くないか、昔と現代の作品を重ね合わせるとか思考が無い。

 

「俺の家の話」が「俺の話」とかじゃないのとか今なら理解できるし、クドカンと長瀬って昔から一緒に色々な作品作ってたこととか「俺の家の話」に過去の共演者が総出だったこととかは今さっき知ったし、Twitterでこんなに感想とか考察みたいなのとか流れまくってるドラマ初めて自分の目で観る経験したし(あな番は怖いからもちろん観れなかった)(西田さんが福島出身で東日本大震災から10年の今年にハワイアンズで的なツイート見た時はびっくりした、本当にそういう考えだったら構成がしっかりしすぎている)。

 

最初観始めた頃は「なんでこのネタ系ドラマにこんな豪華な顔触れが揃ってるんだ?」って思ってたけど今は心底納得です。そりゃあ脚本も本当に凄いんだけどこれに加えて凄いキャストの方々がいてるもんだからこんなに凄いドラマが出来上がっちゃった訳だ。

基本ラブコメ的なドラマしか観ない私が最終回までちゃんと真剣に観たのは若干奇跡に近い。

 

 

でも何が1番凄いって思ったかって、寿一亡くなっちゃって本来であれば激激激重のエンディングにならざるを得ない感じだったのに、結構強めのパンチで笑いの終わりまで引っ張りあげてくれたところ。

私前述の通りしんみり系とか亡くなる話とか気が落ち込んじゃう感じであんまり得意じゃないんですけど、なぜか明るい気持ちになれたし、でもちゃんと学ぶべきこととか受け取るべきメッセージは学べた気がするし、最後は笑って終わりまで行ってくれたのが嬉しかったです。亡くなってからは観山家とかその周りが家族のことを思いやって生きているのが素敵だった。

 

 

 

何にもまとまってる感じしないけど今思ってることはこんな感じ!18年間生きてきて1番圧巻のドラマでした!!!本当に凄かった!!!